骨董屋の大冒険さらに加速おすすめ度
★★★★★
前著「骨董ハンター南方見聞録」と同じく面白い話がいっぱい
詰まっている。
インドネシアの小島、タイの奥地、ネパール、インド、中近東と、
骨董屋ノリキは欲と道連れで危険を顧みず出かけて行く。
阿片を嗅がされてみぐるみ剥がれたり、千丈の谷底に落ちそうに
なったり、映画「インディ・ジョーンズ」のような場面が
展開する。もしかしたら著者は「インディ・ジョーンズ」を
想い描きながら本書を書いたのかもしれない。
同業者を出し抜き、現地人をろう絡するテクニックが
ますます冴える。ときには空き巣の真似をすることも辞さない。
まったく骨董商売というものは冒険家と詐欺師と泥棒を
ミックスしたようなものだ。小生もノリキの筆に騙されない
ように眉に唾をつけながら読み進んだ。
一癖も二癖もある同業者の描写がまことに活き活きしている。
インド商人や中近東商人を相手にした値切りのテクニック
もすさまじい。とくにパキスタンのカラチでカシミアを
値切る場面は迫力万点だ。とても勉強になる。小生もいつか
この辺で買い物をすることがあればこのテクニックを参考にして
値切ってみたいものだ。
本書は東南アジアから中近東にかけての美術骨董品案内で
もあり、小生の知らないことばかりだ。本書はとくに
この辺を旅行するディープな旅人にお勧めする。
つぎから現地を見る目が多少は違ってくるだろう。
とにかく本書は面白いの一言に尽きる。
モノが語る冒険談おすすめ度
★★★★☆
読み出したら三時間で一気に読んだ。理由は単純、面白かったから。例えば命がけで絶壁を渡り買い付けた、パキスタン寺院跡から発掘された泥付の仏舎利を、なんとか二千ドルから千ドルに値切ったあげく「無事持ち出せば二、三万ドル位にはなる」とクールに値踏み放つ、錬金術師のかっこよさ!! 自分だったら、そんな品物、借金してでも手元に置いてしまうかも。なんでもそうだけど、好きなことを商売にするっていうのも、一つの因果だ。その因果を突き抜けて、物語にまで昇華した武勇談に、ちょっと酔いました。古美術や美術ファンはもちろん、旅行や冒険談好きな方にもおすすめします。
概要
綺麗になった大皿は17世紀に作られ、この島に運ばれた本物の青手古九谷だった。
スリランカの小さな骨董屋で見つけた埃まみれの大皿を巡るスリリングな取引。マハラジャの宝や黄金仏、大航海時代の大砲から乳香まで!お宝ハンター・ノリキが骨董を求めアジアを駆け巡る、痛快体験談。
至高の15品!ご堪能ください。
バイバイ、サラリーマン。転職先はなんと骨董商!
危険地帯(トライバルエリア)をくぐり抜け、ガンダーラ仏を巡る息詰まる駆け引き!インドで出会った男が案内してくれた先は、なんとマハラジャのお城!カトマンズの迷路のような裏道をくぐり抜け辿り着いた国宝級の歓喜天像。フィリピンの島で見つけたスペインの大砲やイエメンの乳香まで。アジアを舞台に繰り広げられる「仕入れ旅」。サラリーマン生活に飽き足らず、骨董の世界に飛び込んだ男の手に汗握る冒険談!